ここでは、漢字検定2級受験に向けて、1つの目安として「漢字検定2級レベルの主要な四字熟語」と、その意味などを五十音順に記していきます。
今回は、【け】から始まる四字熟語を12語挙げます。
【け】
・形影一如(けいえいいちにょ)…仲のよい夫婦、という例え。体とその影(かげ)が常に離れず寄り添っていることからいう。また、心の善悪がその行為にあらわれる、という例え。ちなみに「形影」とは、体とその影、という意味で、互いに同じ動きをすることから、2つのものが相離れない、という例え。「一如」とは、同じである、という意味。[類義語]形影相伴(けいえいそうはん)、形影相随(けいえいそうずい)、形影相同(けいえいそうどう)
・形影相弔(けいえいそうちょう)…孤独で訪れる人もないさまを表す。ちなみに「形影」とは、自分の体と自分の影(かげ)、「弔」とは哀(あわ)れみ慰(なぐさ)める、という意味。我が身と影法師が互いに哀れみ合うだけで、訪ねて慰めてくれる人とていない、という意味。[類義語]形影相親(けいえいそうしん)
・軽挙妄動(けいきょもうどう)…事の是非をわきまえず、軽はずみに行動する、という意味。ちなみに「軽挙」とは、軽率な行動、「妄動」とは、考えもなしにみだりに行動する、という意味。
・蛍窓雪案(けいそうせつあん)…苦労して勉学に励む、という意味。「蛍雪之功(けいせつのこう)」ともいう。
・軽諾寡信(けいだくかしん)…簡単にうけあう者は信用できない、という意味。ちなみに「軽諾」とは、軽々しく承諾する、「寡信」とは、信用が薄い、という意味。[対義語]一諾千金(いちだくせんきん)
・減価償却(げんかしょうきゃく)…年数の経過で価値の減少する固定資産の減損額を、各会計年度に割り当てて回収する会計上の手続きをいう。
・見賢思斉(けんけんしせい)…賢人に接した時は見習って自分もそのような人になりたいと思う、という意味。羨(うらや)みや妬(ねた)みの心を起こしてはならない、という意味。ちなみに「斉」とは、等しい、という意味。
・見性成仏(けんしょうじょうぶつ)…己(おのれ)に本来備わる仏心を見極め、悟りの境地に達する、という意味。仏教、特に禅宗でいう語。ちなみに見性の「性」とは、自己に本来備わる心性、仏心を表す。[類義語]見性悟道(けんしょうごどう)
・堅忍果決(けんにんかけつ)…我慢強く堪え忍び、いったん決めると果敢に断行する、という意味。ちなみに「堅忍」とは、意志が固く堪え忍ぶ、「果決」とは、思いきって行う、という意味。
・堅忍質直(けんにんしっちょく)…我慢強くてまっすぐな気性をしている、という意味。ちなみに「堅忍」とは意志が強く堪え忍ぶ、「質直」とは、飾り気(け)がなく正直、「質」とは、質朴という意味。
・堅忍不抜(けんにんふばつ)…意志を固く持ち、どんな困難にも耐え心を動かさない、という意味。ちなみに「堅忍」とは我慢(がまん)強い、「不抜」とは、固くて抜けない、という意味から、意志が強く、ものに動じないことを表す。[類義語]志操堅固(しそうけんご)、堅忍持久(けんにんじきゅう)、堅苦卓絶(けんくたくぜつ)
・懸腕直筆(けんわんちょくひつ)…書法の1つ。筆を垂直に持ち、腕を上げ、肘(ひじ)を脇(わき)から離して字を書く、という意味。ちなみに「懸」とは、掲(かか)げる、「直筆」とは、筆を垂直に立てて字を書く、という意味。
<参考文献>
『漢検四字熟語辞典第2版』『漢検漢字辞典第2版』
【注意】
※この記事で挙げた「漢字検定2級レベルの主要な四字熟語」は、あくまで1つの目安です。
実際の試験では、漢字検定2級レベル以外の四字熟語からも、1つ2つほど出題される傾向があります。
漢字検定2級レベル以外というのは、上級の準1級や1級のみならず、下級の5〜準2級レベルあたりの四字熟語も含みます。
この記事を参考に漢字検定2級レベルの四字熟語をマスターしたあと、「これを機に、漢字検定2級レベル以外の四字熟語も知っておきたい!」という意欲をもたれた方は、上記の<参考文献>を基に、学びを深められることをお勧めいたします。
【あとがき】
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